長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

1限は文化表現論「戦後のコーヒーハウス」

の果たした役割を、ジャズ喫茶・風月堂・歌声喫茶 「灯」などの成り立ちや様子を通して喋る。 名古屋圏の喫茶店は全国平均を倍する数で、現在も 元気だが、それらがどんな役割や形態を持っている のか、レポート課題の一つとして提案する予定である。

夕刻、大垣市のホテルにチェックイン。

今週は椙山女学園大学がお休みの週なので、名古屋・名鉄

東宝2で、映画『ローレライ』を観た。 ストーリーの設定は結構面白かったが、肝心のSF的な 超能力女性の設定にさっぱり説得力が無い。彼女の<力> はどのように<作られた>のか、はっきり分らない。 薬物というのも安易。特殊潜航艇でやる行動も、どう…

終えて、昼食後名古屋に向かい、中京大学ゲストハウス

へ入る。夜は、持参したDVD『リング』を観る。小粒な 怪談映画だった。翌朝はこのビル5Fから2Fへ降りる。 非常勤講師控室である。 1限目のマンガ論講義は隣のビル3階である。赤本マンガ から貸本マンガまでの歴史。マンガ作品やマンガ家のことを 盛…

19日は宇都宮で2コマ、イラスト・コース授業。

1年生のキャラクター・デザインの1回目授業。 生きたキャラクターは<物語>を持っている〜と いうことを強調した。 ストーリー作りが苦手だから、マンガ・コースを 選ばずイラストに来たといった若者が案外多い。 そんな甘さのない、物語を読み取る力を持…

かつて東映動画(現アニメーション)が制作した

『ひみつのアッコちゃん』のDVD化の際の解説を 書こうとしておられる方からメールがあった。 マンガ雑誌に掲載された赤塚作画のキャラクターが 自分の絵柄のものと、アニメ絵柄のものとがあるが その作画状況はどうなっていたのか?という件である。 アニ…

帰宅してからは、例によってマンガ画稿にトーン

を貼る作業を少しやる。

午後の2コマは2年生のやはり合併授業。

作品制作の時間なので、自由課題(投稿用作品)の中に 描き込む<季節感>のトレーニング。 特に場面など指定せずに「夏」の季節表現の1頁を 鉛筆スケッチで描いてもらい回収する。これをチェック したうえで本描きしてもらう。 1年生の期末テストでは四季…

実際の作画を始めていく段階で、作画指導の先生からも

注意があるはずだが、最低線の理解がないとまずい。 生徒は作品投稿の経験がないので、いってみればラクガキ 作画しか知らないわけでである。 原画原稿とそれが印刷されたゲラ刷りなどを見てもらう。

アート&スポーツ専門学校の授業は1限より。

1年生のマンガ・コース&アニメコース合併授業。 「アニメ映像史」の1回目。アニメの概念・ジャンル についてしゃべる。作品鑑賞はナシ。 2〜3限目は、この合併組にさらにイラスト・コース が入って、中型教室が満杯。 「マンガ知識」の時間だ。マンガ史…

今日も終日、マンガ画稿にスクリーントーン貼り。

あと75ページが残っている。

しかし、画面から漂ってくるこの遊び感覚は

撮影現場では、毎日が祝祭であったろう〜ということ を感じさせる。 よくTVは「見るものではなく、出るものだ」 と言われる。現場の連中だけが最高に楽しめるものだ というわけだ。SFやファンタジー映画がCG中心に なってしまい、今ではその製作現場が…

だが『バーバレラ』はヴァデムのオノロケ映画だった。

彼は新婚女房のジェーン・フォンダの美しい肢体を 撮ってみたくて、この作品を企画したようだ。 冒頭、無重力状態で浮遊するジェーンが、宇宙服を ゆっくり脱いで全裸になるまでを、官能的に撮ってみせる。 いろいろな作品評を読んでみても、このシーンに尽…

DVD『バーバレラ』

60年代のフランス SF映画だ。 原作は同国の人気 マンガである。 名優ヘンリー・ フォンダの娘 ジェーン・フォンダ が主演。 監督は吸血鬼映画 『血とバラ』で名 をあげたロジェ・ ヴァデム。 この作品が素晴ら しいものだったの で当時はおおいに 期待し…

ぼくの自画像は自画像ではない。

トキワ荘時代、ヒマにあかせて赤塚・石ノ森と3人で お互いの似顔絵を、いろいろ落書きして遊んだ。 その似顔の一つを石ノ森が、付録マンガの中に描き 込んだのだった。それを見た赤塚が、その絵をさらに 修正。しまいに、その絵を、ぼくが自分の作品に登場 …

「週刊文春」の連載『さすらいの女王』で

中村うさぎが<自意識という厄介な荷物>と題し、 少女マンガ家の自画像について論じている。 うさぎ女王様が子供だったころは、センセイ方の 自画像は<総じてキラキラと可愛く(あるいは美人 風に)描かれていたが、思春期の頃になると、先生 たちの自画像…

今日は一日、画稿にスクリーントーン貼り。

110ページに到達した。あと半分を残すのみだ。

「ナベサン」のママからナベサン3回忌の知らせ。

3回忌を前にナベサンのお墓を台東区下谷の 法昌寺に建立し納骨したとのこと。 御住職は歌人の福島泰樹氏である。ここへは、 やはりゴールデン街の「まえだ」のママが亡くなった とき通夜に行った。唐十郎が、挨拶に立ち、開口一番 「まえだのババアが死にま…

徳島県北島町・創世ホールの小西昌幸さんから

「創世ホール通信」123号がとどいた。彼の企画で 行われた『夫・寺山修司を語る』(九条今日子講演会)の プログラムが同封。対話形式で「徳島新聞」に要約 されていた。

授業を終えて教務部へ顔を出すとH校長から

本学のラジオ番組内に、マンガ・コースの情報をスポット 的に入れたいといわれた。 1年生に書かせた<質問カード>に答える形式で、早速 録音を行った。

2年生の商業誌への投稿作品制作課題でもシナリオを

書くことにしている。 自分勝手に自由作品を描きはじめている者も居るわけ だが、この教室で出した同人誌の作品を見るかぎりでは その安易さから、編集部に持ち込んだりできるレベルの 作品が描けてはいない。 しかし1年生の間は、作品を楽しく描き、熱中す…

まだ<頁物マンガ作品>制作の経験が無い者ばかり

なので、上記の創作を一段階ずつ原稿チェックしながら 進めることになる。 その期間に生徒は他の先生たちから、人物・背景 なのど基本的作画の指導を受け、自分の目指す分野の マンガ作品(自由課題)を描くので、2つの作品に 取り組んでいくことになる。 …

マンガ・コース1年生とは初めての授業。

自己紹介をしてから、今後のぼくの講義方針を しゃべった。 ぼくの「マンガ制作Ⅱ」の時間では、まず 400字原稿用紙を使用し、ぼくが提出したタイトル で、ミニ・エッセイを書く⇒それをさらに4〜5枚の マンガ原作シナリオにドラマ化し⇒8ページのネーム …

13日の「朝日新聞」を見たら

<上海からアニメ発信>という記事があった。 アニメ関連会社が数百社もあるという上海。中国は ここで、いよいよ国産アニメの発信に取り組もうと 動き出したという。 すでにTV放映された国産アニメもあるが、将来 文化輸出が出来るくらいの作品を目指し、…

学校そばの喫茶店で食事をとり大垣駅へ向かう。

栃木のアパートへ帰宅したのは7時ちょっと前だ。 少し原稿にスクリーントーン貼りをやる。

2コマ目はマンガ史。

今日は、歴史というよりは、吹きだしについて喋る。 マンガ表現に欠かせないスピーチバルーン。 マンガ家たちは、これをどのように使い、かつ工夫して きたのか〜ということについて。

このテーマをやるキッカケは最初の講義が

名古屋の椙山女学園大学だったからだ。 名古屋の最近のコーヒーハウスの状況は レポート課題の一つとして、書いてもらった。 大垣市もやや名古屋に近い街である。 餡トーストが喫茶店で食べられる。この メニュー文字を見ると、ぼくは、かつて江口寿史 が雑…

1限「文化表現論」(現代風俗文化論)2回目

少女文化の語り残し<丸文字・マンガ文字>の 流行について。 2回目の本題は「喫茶店の変遷」である。 戦後の喫茶店がどんな特長を持って出現し、どう 変化していったか?というテーマだ。しかしその 前に17世紀〜18世紀頃のヨーロッパに現れた コーヒ…

大垣市のホテルに入る。

パソをつないでメールチェック。そのあとDVD『太陽の王子・ ホルスの大冒険』を見た。昭和43年にこのようなものを制作・ 演出できた高畑勲の才能に、改めて驚く。東映という古い機構で、 ここまでやりぬいた多くのアニメーターたち。 やっぱり崖っぷち…

だから自分で戦略的に貧しくなるしかないのである。

『失踪日記』(吾妻ひでお)を見よ!だ。いや吾妻氏が戦略で アル中になりホームレスになったのだということではない。 面白いものを描く〜という命題において、彼の『失踪日記』は 一種の教科書になり得るのではないか。