長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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北関東専門学校初

今朝、専門学校の教員室に入ると、K先生から
1枚のチラシを渡された。
小説家・シナリオライター養成コース
18年度生、入学願書受付中!
宇都宮から芥川賞候補を!
仮称「宇都宮文学」も発刊予定
講師陣は、三田誠広氏(早稲田大学文学部客員教授・小説家)
市川真人氏(「早稲田文学」編集主幹)
山崎行太郎氏(文藝評論家)
石川 翠氏(芸術系批評家・芸大系講師・翻訳家)
それにぼくの名前がクレジットされていた。
どうやら「現代詩」を教えてみたい!
と校長に申し出ていた件が受け入れられたようだ。
文芸演習(読む)(書く)・現代文学・日本の文学と海外文学
現代文化論(Ⅰ)(Ⅱ)・取材の基礎・時事問題・などなど
の学科が設定されているなかで「現代詩」という項目が
あったので、春ごろから「面白い」と申し上げていた。
なぜなら、現在の日本の現代詩は、ぼくが若い頃と比べれば
すっかり衰弱し、マイナーさにさらに磨きがかかり!?
死んでいるなどと極論する詩人さえいる状況だからだ。
若者で文学を志向する人にとって「詩」はどう思われて
いるのか?それを肌で知りたいと思う。
現代詩より「ライト・ノベル」
の学科でも設定した方が生徒が集まるのではないか?
という「商売」をしないこの学校の方針に熱く応えて
みたい。ぼくはマンガに生きてきた人間だが、18歳
のころから、極く少数だが同人誌活動を通して詩を書いて
きた。その体験に照らし合わせる講義と同時に、小説に於ける
詩とは何か、を生徒と一緒に考えていってみたい。
椙山女学園で「現代風俗文化論」を始めて、ある程度の成果を
あげ得たことと同様に、来期からの新しい講義も学生に喜んで
もらえるものにしていきたいものだ。
本日の授業は1限はアニメ映像史でほしのこえ』(新海誠
見せる。CGの歴史の補足もしゃべった。
2限は、ファンタジーとメルヘンの違いについて。
世界観の設定にかかわるルールについて、シナリオでの注意など。
3限は、大塚英志の『どろろ』分析と神話構造。
午後は2年生。作品制作に集中。ファーストシーンとラストシーン
におけるネーム(ナレーションなど)に関して少ししゃべった。
完成したネームを一旦、客観的に見直し、このことを再度考える
ことも必要〜ということである。