iPadで、読めない日本マンガ!?
ようやく発売日も価格も決まり熱が高まってきたiPadですが、電子書籍リーダーとしてはあまり楽しめないかもしれません。日本の漫画文化に「ノー」が突きつけられているのです。
なぜなら『週刊少年マガジン』や『なかよし』、そして『モーニング』などの漫画雑誌を出版している講談社がAppleのiTunesに対して電子書籍の申請をしたところ、なんと30%もの書籍がリジェクト(掲載拒否)されてしまったからです。
講談社によればリジェクトされた理由は暴力シーンや手術シーンでの血の描写、お風呂に入るシーンやぽろりシーンなどでのおっぱいの描写がジョブズセンサーにひっかかるのでダメだということです。
まずエロ描写にNGが出された時点でかなりの漫画がアウトになります。イマドキの少女漫画は全滅かもしれません。さらに血の描写もダメ。これも厳しいです。子供たちに人気の『ワンピース』や『NARUTO』はもちろん、大人に人気の『JIN-仁-』もひっかかってしまいます。
正直なところ子供だろうが大人だろうがポルノと暴力を取り除いたら何も残らないと思うんですよ。思春期の男の子はとくに。でもAppleはそれをやっちゃうんです。
仮にiPadが日本の電子書籍業界を支配することになったとすると、漫画ユーザーにとって電子書籍の未来はかなり厳しいことになりそうです。Appleはその国ごとに合った基準を設けて欲しいものですね。
(篠原 修司)
◆ライブドアーのニュースから↑
あ〜様、コメントされたのはコレですね。
まあ、こうしたコトに驚くことは無いですよ。
マンガ史でアメコミをちょっと知っていたら、そのカバーに昔からつけられていた「コードマーク」の
ことだ!ということが理解出来るはず。
◆◆こんなのもあった↓
萩野:たとえばAppleはAppleの、AmazonはAmazonのDRMを持つわけですよね。そういった場合、彼らのルールに従い我々はコンテンツを出す、というスタンスになるでしょう。我々は、彼らの定めたDRMに対しどうこう言う立場ではないと思います。
留意すべきはDRMだけではありませんよ。彼らはもっと違うルールを持っています。それはセンサーシップ、“検閲”です。AppleのiTunes Storeでいえば、DRMを切り離す方向で進んでいますが(筆者注:当初iTunes Storeで販売される楽曲には、原則「FairPlay」と呼ぶDRMが付与されていたが、近年ではDRM無しの楽曲の割合が急増している)、センサーシップは変わらず残しています。
その点で我慢がならないのは、解釈に(日本との)差があることですよ。たとえば、日本では許されているコミック本での血が飛び散るシーンは、厳しいコミックコードが存在する米国ではNGですからね。iPhoneアプリの形で販売されている電子書籍は、こういった懸念がものの見事に的中しています。
海上:具体的には、どのようなことがありますか。
萩野:ボイジャーが関与した講談社のコミックをiPhoneアプリ化し、iTunes Storeに申請したところ、30%程度がリジェクトされましたから。全10巻で4巻目までOKなのに、5巻目以降が出せない、とか。暴力ではなく疫病の発生で血を描いている場面も、残虐シーンだと判定されてしまいましたよ。
「働きマン」(安野モヨコ作の女性編集者が主人公のコミック、もちろんエロ系にあらず)は、主人公が疲れを癒す目的でマッサージを受けているとき、伸びをしたところ誤って胸が露出したシーンが引っかかりました。OLが主人公のコミックで、入浴シーンがないものはないですからね。うっかり風呂にも浸かれない。腰湯もダメですね、胸が出ちゃうから。
海上:かといって自宅の風呂に水着で入るのもどうかと思いますしね。
萩野:話は変わりますが、Appleについて書かれたものもアウトです。大谷和利さんの「iPhoneをつくった会社」と「iPodをつくった男」、2つともリジェクトでした。その理由は、現社員、元社員であろうと、Appleの社員にかかわるもの、製品にかかわるものは一切ダメ、と。じゃあマイクロソフトはいいのか、という話なんだけど(笑)
(続く)
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ZD NET ジャパンの<ヘッドライン>記事・対談一部です。
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大手版元は、こうしたアメリカでの事情を勉強していなかった〜ということですね。
小学館はビズにお金を出してきたんで、ジャンプなどの雑誌を出すときに「調整」
してきたはず。
まずは、そちらから情報を入手するべきなんです。ネームのことでもそうですね。
●こんなことをやる時間があるなら<日本の端末>を、至急作らせる方がいいと思う。
抜け駆けせず32社(でしたか…)で、一斉に流すべきです!!
あるいは、きちんと勉強して<世界標準>のネーム&絵にするか!!!ですね。
●●本日、夕刻に、ネットからiPad(一番安いモノ)を注文してみました。
キンドルだ!!!と決めていたのに、やはりマーブルは見たいです。
意志薄弱野郎のこのザマをお笑い下さい!
▲アマゾンから『ラブコメ今昔』(有川浩)と『ゴーダ哲学堂・空気人形』(業田義家)の二冊到着。