長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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本日も専門学校へ

●午前中2時間、イラストコース1年。
新課題は「変身するわたし」。
午後、3時間はマンガ2年生。
ミニ課題。でも、ほとんどが、「アート展」用の
作品などに取り組んでいる。うるさくは言わない。
しかし、成績評価には「通常授業・提出物」についての
採点を期末に行い、それを加味した総合点で評価せよ!
となっている。
本日、赤点生徒が前期用シナリオをやっと提出。
●栃木県下の高校生から、専門学校がマンガ・小説
イラストを募集するグランプリが行われている。
その小説作品のコピーが教務課から渡された。
読んでコメントをつけ採点せよということである。
サービス残業??)
日本マンガ学会からニューズレターが届く。
●食前酒に珍しく紹興酒が…。
■情苦さん↓「朝日新聞」に…。
戦後文学の代表作の一つ、作家埴谷雄高(1909〜97)の大長編小説「死霊(しれい)」の構想メモが見つかった。神奈川近代文学館が2日、発表した。30年代後半に書かれたものと推定され、戦後に発表された小説とは異なる設定・人物造形がみられる。戦後の思想界にも大きな影響を与えた哲学小説の生々しい原形を示す貴重な資料だ。



新しく見つかった「死霊」の構想メモ=2日午後、横浜市中区の神奈川近代文学館

 構想メモは、今年6月に遺族から同文学館に寄贈された資料の中から見つかった。B5判〜A4判大の紙片30ページにわたり、主題、人物造形、四つの場面のスケッチなどが記されている。

 埴谷は32年に治安維持法違反容疑で豊多摩刑務所に収監され、獄中で「死霊」を着想した。今回のメモは33年に出獄して数年以内に書かれたものとみられる。

 「主題」と題したメモからは、当初から哲学と文学とを融合した作品を構想していたことがわかる。一方、人物造形メモからは、当初は主役の設定が異なり、主人公と活動家の2人がメーンだった。活動家がのちに実兄と異母兄とに分裂していったことがうかがえる。

 また、主人公の婚約者はエキセントリックな女性とされ、活動家と「強姦(ごうかん)」について語る場面の草稿も見つかったが、こうした場面は小説には出てこない。

 解析した鹿島徹早大教授は「当初は労組活動を主要な舞台とし、死体の描写や性の問題も含むわいざつな要素もあったが、それがのちに観念小説に純化されていったことがわかる」と語る。

 構想メモは、6日から11月25日まで同文学館で開催される「無限大の宇宙――埴谷雄高『死霊』展」で展示される。また今月6日発売の文芸誌「群像」11月号に構想メモ全文と解題が掲載される。

 〈死霊〉 4人の兄弟を中心に、人間存在や宇宙、無限大などについて哲学的な思弁が繰りひろげられ、「自分が自分であるとは何か」を追究した観念小説。46年から49年にかけて4章まで発表されたが、病気などのために中断。75年に5章が発表された時は「文学的事件」として反響を呼んだ。15章の構想もあったが95年に発表した9章で作者は「了」と記した。