長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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ギャグ・ナンセンス・マンガ史

水声社の雑誌のためのエッセイ2本目を書き出す。
ギャグ・ナンセンス・マンガ史をどう書くか」と
いうお題である。
 歴史を書きなさいということではない。ぼくと
してみれば、学校で講義をやっている立場として
こんなテキストが有ったら〜という気持ちで書いて
みようかと、イントロ部分を書いてみた。
「今の学生は今のことしか笑わない・笑えない」と
いう現実をどう考えるのか?という問いを自分に
発してしまうことになる。むずかしい問題である。
●家内の洗濯物を病院へ取りに行く。ついでに
新刊の月刊誌を届ける。
ぼくはIKKI1月号を購入。五十嵐大介を読む
ためである。
●Tクンの下書き作品の前半部分に指導コメント。
コマを割って、そのコマに合わせて絵を描いている。
全く魅力が無い。「場面」が描けていないのだ。
コマは大きな世界・舞台・シーン・場面〜から
最高の部分を切り取って描かなくてはダメ!!
というのが、ぼくの考え方だ。
映画のカット割りとは違う。フレームは常に変化
する。割られていくのだが、シーンは相変わらず
続いている場合があるはず。
切り替わる時には、場面はまた世界を持つ。
全ては見せ続けられぬから、その最良の情報を
そこから又切り取って見せる。その部分のために
コマの大きさを考える。コマの枠線が先にある
わけではない。
映画から学ばねばならないのは、別のことである。
コマのリズムは、むしろ音楽から学んでもいい。
ぼくは70年代から、そう感じていた。
赤塚マンガに深くタッチしていたからだ。
★明日、返送するんだが、T君はそのへんをどう
理解してくれるか??