長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

山下ジャズ

nagatani2006-03-25

山下洋輔さんの新作  
『ミスティック・レイヤー』
のCDが到着したので、
早速聴いた。
う〜ん、なるほど。人間は
歳老いると叙情的になるなあ。
ニューヨーク・トリオ+1での
演奏だ。トリオそれぞれが思索的に
プレイして、イヤミの無い美しい
世界を創出している。
◎ニューヨークのジャズクラブの
ムードが絵になって見えるような
曲構成だった。
「ONLY LOOK AT YOU」は
ラブバラードで、しっとり。
「インクリージング・テイル」は、かつての
『グガン』!であろう。でも締めの曲として
やらず、ラストにチャーリー・ミンガス
有名曲を演っている。ニューヨークなんだ。
●やはりジャズはドラムスがキモだなあ〜と
思う。かつての新宿ピットインの森山威男
これで叩いたら、絶対今回のようにはならない。
彼のフォービートでも、違うものになっている。
ぼくは、今でもタケさんが刷り込まれているんだ。
そう、つくずく思った。
思索的なドラムだと、山下さんは聡明なだけに
どんどん思索的になっていく。
これはこれですごくいいんだけれどね。
でもぼくは<タケさんのタイコ>バスドラ!
ハイハット!シンバル!すごいんだ。
男の魂を貫くのである。だから山下さんは
本能を掻きたてグガン!するのだ。
◎最近のアメリカ人は思索しなくなったと思って
いたら、ジャズメンがしていた。すごいことなのか、
当たり前の時代なのか。
アメリカの現在のジャズシーンを知らないぼくには
判断出来ない。ぼくって70年代を終わらせることが
出来ていないんだなあ…。
◎ガラリと話しは変わるが、昨日、『おまわりさん』
レコード発見の際、なぎらけんいちサンがサインして
くれたシングルも発見。
ジャックの豆の木」へ飲みに来た時か。
◎アマゾンより『ナンセンスに賭ける』 (峯島正行
青蛙書房)が到着した。早速読みはじめた。
彼の漫サンでの、ヒット企画第一弾は富永一朗だった。
彼は貸本マンガを描いていたが、ヒトコマに転じた。
その彼に4ページ<長編>ギャグを描かせた英断!
そう、これが常識破りだったのである。