長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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「週刊漫画サンデー」

◎漫サンの初代編集長峯島正行さんの当時の仕事ぶりを
ちょっと知りたくなった。
氏は1970年に『現代漫画の50年』(青也書店)を
上梓しているが、漫サン誌上にペンネームで執筆した
関係で、漫画家の来歴などや話題が中心で、ご本人が
登場していない。
2001年に『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭
峯島正行・青蛙書房)が出たときにはビックリした。
ぼくがSF同人誌宇宙塵の例会に出ている時代、
星新一さんのご自宅での例会に今日泊さんが出席されて
いた。当時、彼の名前と作品を良く知っていたら、相当な
ミステリー・幻想文学の通であろう。
ぼくは貸本マンガ描きの小僧っ子で、何も知らなかった。
同氏と峯島さんの接点は、何と杉浦幸雄先生が無名の若かりし
ころ、出会った特異な学生が今日泊氏だったというところから、
86歳になった今日泊氏にひき会わされたようだ。
◎そういう意味でこの本では、マンガ編集での峯島像は知りえない。
で、 『ナンセンスに賭ける』 (青蛙書房)をアマゾンで
探してみたら有った。峯島さんの書かれたものだ。
早速ネット購入。
◎70年代初めまでは漫画集団中心の執筆者で漫サンは
編集されていたが、別冊で『おそ松くん』の特集をやり
赤塚に『過激派7年生』を描かせ、本誌には、ぼくの
日本文学パロディのシリーズを連載させるなど、決して
集団中心の保守編集に収まり返る方ではなかった。
◎「週刊小説」の長を最後に、こんどは有楽出版を率い
新書版書き下ろしの分野へと転じられた。
同社では、すがやみつるさんが活躍されておられる。
◎花粉症は続いている。