長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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竹内一郎氏より本が!

◎午前中は大垣女短のアニメ論レポート読み。
どうやら終了。つぎはマンガ史レポートだ。
◎午後、講談社から何やら書籍が送られてきた。
開封してみたら手塚治虫=ストーリーマンガの起源
竹内一郎)であった。著者からのお便りも入っている。
昨日の日記にちょっと感想を書いたが…申し訳ないが
この印象は、確信に変わっている。
◎あとがきを読むと、故・日下翠・九州大学教授の
すすめによって書いた「学位論文」を平易に書き改めた
ものとある。「研究の精神」は削ってない〜ともある。
なるほど、その熱意・パワーは大いに感じました。
しかし、学位論文がモトになっていた〜というのも
驚きです。
◎<さて、手塚はストーリーマンガの創始者なのだから、
一平に影響を受けた思われがちだが、実は、楽天の影響の
方が強い。>〜とあった後に、
<手塚はストーリーマンガの開拓者だから、その意味では
一平の後継者である。>〜とあり、その後で、
<紙芝居作者との切磋琢磨が、手塚をストーリ−マンガの
創始者たらしめたと言ってよいだろう。>とも書く。
さらに<ストーリ−マンガの創始者手塚治虫とするならば、
ストーリーマンガは「まず名場面ありき」の物語”文学”なの
である。歌舞伎に近いといってもよい。>と、書いてしまう。
↑このての表現が、まだまだあるのだ。
ぼくは論文世界をよくは知らないが、どのような論文を平易に
書き直すと、このような雑な表現になってしまうのだろうか。
非常に理解に苦しむ。
◎どなたか、この何でもアリ状態を、解説し統一見解を
出していただきたいのである。
この本の担当編集者の方は、どう解釈されて、入稿決定を
されたのであろうか。知りたいものである。