長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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詩が好きになる本

nagatani2005-12-30

bk1で購入した『私の現代詩入門』
(辻征夫・詩の森文庫)と
『詩人のノート』 (田村隆一講談社
文芸文庫)が到着した。来期、専門学校
の授業に備えて、まず、自分の若い時の
詩心を振り返っておきたい。

◎「漫画新聞」も到着。
多田ヒロシさんが『漫画集団あれこれ
小史』を連載されているが、「漫画
少年」とトキワ荘の仲間たち〜を書いて
いる。カットには、ぼくと石ノ森と赤塚
の三人が初めて出会ったときのカットが
あった。
 他に「日刊ゲンダイ」に隔週連載した『漫画道ぶらり旅』
<人気漫画『オバQ』封印の謎>掲載紙が到着。これで一旦終了のようである。
 毎日新聞社からは「毎日映画コンクール」発表パーティの
招待状。選考委員をやっていたが、その間もほとんど出席し
ていない。

◎『更新期の文学を読んでいるのだが、大塚英志さんが〜
この国のソフト産業に於ける「物語」技術の脆弱さは前章でも
指摘したが、例えば、2004年のカンヌ映画祭で、押井守
イノセンス』のプロデューサーが「グランプリをよこさなか
ったらタランティーノと二度と仕事をしない」と豪語していた
のに、よりにもよってマイケル・ムーアの『華氏911』がグ
ランプリをさらっていったことが再確認させてくれたのは、ジャ
パニメーションとしてもてはやされたものがしょせんはSFXの
一分野的の映像加工技術に過ぎない、という事実だ。〜
と書いている。うなずける。
 「物語」の骨格が、欧米の水準に到達しえていない、日本内の
ものでしかない…ということなのだが、大塚さんは、そうした
弱さをこれからどう克服していくのかということを、まず文学の
現在を語るところから始めているのだ。

◎「漫画新聞」で、社主の木村氏が、新しく計画されているという
4年制によるマンガ科の大学の設置計画に参画しているとあった。
こうした学校こそ、そうした「物語」創作の研究科がほしいと思う。
専門学校では、とてもそこまで到達する時間も人材も不足である。