長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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ラララ書店から新宿の飲み屋へ

nagatani2005-12-29

◎ラララはコメントにも書いたが、欲求不満書店だった。
『意識の起源史』(上・下)エーリッヒ・ノイマン
 (紀伊国屋書店
『空飛び猫』(アーシュラ・K・ル=グウィン
 村上春樹訳・S・D・シンドラー絵)
火星年代記』(レイ・ブラッドベリ
 旧ポッケットブックは押入れなんで。
『メッシュ』(1・2・3 萩尾望都白泉社文庫)
を購入した。
◎萩尾さんの小中学校からの読書暦も分かるような
 品揃えが欲しかった。ほとんどが、現在大手書店なら
 入手できる本だけでは、彼女の脳内が感じられない
 雑誌や作画のために購入した資料本なんかも展示する
 べきだ。
◎夜7時ごろゴールデン街の「ナベサン」へ。
 拙著を手渡す。Kさん(ステージ・コンテンツ・アドバイザー)という
 女性と話すうちに、坂田明(ジャズ・アルトサックス奏者)を好きで
 昔、北海道の屈斜路湖のコンサートへ行った〜という話しが出た。
 このコンサートは、最初、屈斜路の湖畔に大きなログハウス風ラーメン店
 を建てた阿寒湖のおみやげ店主ポニーさんのギターを、夜の湖畔で聴いた
 ことから始まったのだ。
 翌朝、屈斜路の町の学校長が赤塚不二夫を訪ねてきたとき、校長が音楽が
 好きということから、ぼくが「だったら、湖上に小さなステージを組み上げ
 そこで月夜の晩に弦楽四重奏なんかをやったら最高ですね」という提案みたい
 なことを言ったのだ。
 店と小さなアイヌ資料館の間に、せまいながらも芝生の広場があった。
 「そこで50人くらいの聴衆を集めるんです。贅沢なコンサートになるでしょう」
 赤塚は「長谷の知ってる山下洋輔トリオはどうなんだ」と。
 「アゴアシ付ければ来るよ」ということで、たちまちこの話しが大きく町に
 伝えられた。だが、湖は国立公園内なので、興行は禁止だという。
 「だから、密かに個人的にやっちゃえば…。告知・広告しないの。伝説を作る
 んだよ」この提案は退けられ、結局、代理店がクビを突っ込んできて更に話し
 がデカクなり、林を切り開き「北島三郎は呼べないか」なんて話しが出ている
 とか…「バカか。つまんないことやるんじゃないよ!俺はオリた!」
 でもタモリ、山下さんたちが来てコンサートは開催されたのである。
 Kさんは阿寒湖の宿に2万円払って、屈斜路へ行ったそうだ。現地には宿が無い
 からである。「だから超ミニコンサートにすべきだったんだ」
 すぐ金もうけに走る<町役人・関係者>の貧しさ!
 <遊ぶ心>を持てない、イメージを大切に出来ない心の貧困!さが屈斜路にはあった。
 でも若かったKさんは東京から行ったのである。  
 「ナベサン」は不思議な出会いの有る飲み屋だなあ。
 彼女と芝居の話しになって、萩尾望都さんの作品を芝居に掛けている
 グループは美少年揃いだが、とにかく芝居が下手でひどい!という。
 なぜ萩尾さんはいつもあそこにまかせているんでしょう!?と。
 そんなことがあったのか、
 そういえば数年前に劇団から案内状をもらったことがあったっけ…。
 「ナベサン」では10時間も飲んでしまった。ナオさん、「ひばり」(ゲイバー)
 にも年1回くらい顔出したかったんですよ。
★ホテルは朝6時くらいに寝て、10時20分チェックアウト。
 コーヒーとパンで目覚まし。映画館の前を通ったら『キングコング』が
 始まって1時間。いよいよ島に上陸だぞ〜ということで2時間分を再鑑賞。
 目覚まし替わり?!!