ラララ書店から新宿の飲み屋へ
◎ラララはコメントにも書いたが、欲求不満書店だった。
『意識の起源史』(上・下)エーリッヒ・ノイマン
(紀伊国屋書店)
『空飛び猫』(アーシュラ・K・ル=グウィン作
村上春樹訳・S・D・シンドラー絵)
『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)
旧ポッケットブックは押入れなんで。
『メッシュ』(1・2・3 萩尾望都・白泉社文庫)
を購入した。
◎萩尾さんの小中学校からの読書暦も分かるような
品揃えが欲しかった。ほとんどが、現在大手書店なら
入手できる本だけでは、彼女の脳内が感じられない。
雑誌や作画のために購入した資料本なんかも展示する
べきだ。
◎夜7時ごろゴールデン街の「ナベサン」へ。
拙著を手渡す。Kさん(ステージ・コンテンツ・アドバイザー)という
女性と話すうちに、坂田明(ジャズ・アルトサックス奏者)を好きで
昔、北海道の屈斜路湖のコンサートへ行った〜という話しが出た。
このコンサートは、最初、屈斜路の湖畔に大きなログハウス風ラーメン店
を建てた阿寒湖のおみやげ店主ポニーさんのギターを、夜の湖畔で聴いた
ことから始まったのだ。
翌朝、屈斜路の町の学校長が赤塚不二夫を訪ねてきたとき、校長が音楽が
好きということから、ぼくが「だったら、湖上に小さなステージを組み上げ
そこで月夜の晩に弦楽四重奏なんかをやったら最高ですね」という提案みたい
なことを言ったのだ。
店と小さなアイヌ資料館の間に、せまいながらも芝生の広場があった。
「そこで50人くらいの聴衆を集めるんです。贅沢なコンサートになるでしょう」
赤塚は「長谷の知ってる山下洋輔トリオはどうなんだ」と。
「アゴアシ付ければ来るよ」ということで、たちまちこの話しが大きく町に
伝えられた。だが、湖は国立公園内なので、興行は禁止だという。
「だから、密かに個人的にやっちゃえば…。告知・広告しないの。伝説を作る
んだよ」この提案は退けられ、結局、代理店がクビを突っ込んできて更に話し
がデカクなり、林を切り開き「北島三郎は呼べないか」なんて話しが出ている
とか…「バカか。つまんないことやるんじゃないよ!俺はオリた!」
でもタモリ、山下さんたちが来てコンサートは開催されたのである。
Kさんは阿寒湖の宿に2万円払って、屈斜路へ行ったそうだ。現地には宿が無い
からである。「だから超ミニコンサートにすべきだったんだ」
すぐ金もうけに走る<町役人・関係者>の貧しさ!
<遊ぶ心>を持てない、イメージを大切に出来ない心の貧困!さが屈斜路にはあった。
でも若かったKさんは東京から行ったのである。
「ナベサン」は不思議な出会いの有る飲み屋だなあ。
彼女と芝居の話しになって、萩尾望都さんの作品を芝居に掛けている
グループは美少年揃いだが、とにかく芝居が下手でひどい!という。
なぜ萩尾さんはいつもあそこにまかせているんでしょう!?と。
そんなことがあったのか、
そういえば数年前に劇団から案内状をもらったことがあったっけ…。
「ナベサン」では10時間も飲んでしまった。ナオさん、「ひばり」(ゲイバー)
にも年1回くらい顔出したかったんですよ。
★ホテルは朝6時くらいに寝て、10時20分チェックアウト。
コーヒーとパンで目覚まし。映画館の前を通ったら『キングコング』が
始まって1時間。いよいよ島に上陸だぞ〜ということで2時間分を再鑑賞。
目覚まし替わり?!!