長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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そろそろ年賀状

いつもお正月になっても書いている賀状だが
少し書いておこう。
マンガ家だと絵入りを期待され、かつてはすべて
手描きで書いていた。それが枚数が増えるにつれて
負担になり、パラパラと断続的に出す状態になって
しまった。
どうも印刷で出すのがいやなのだ。ところがPCを
使うようになって、そのタブーが簡単に破られること
になってしまった。堕落である。
そう思いつつ、プリンターから20枚ほど出力。まだ
まだ目標に届かない。印刷でも1種類ではいやなのだ。
普段の手紙なども、ワードで書いて出すのは半分以下
である。

しかし万年筆というやつをまったく使用しなくなっている。
ぼくらの年代では、モンブランとかいった太書きのペンで
文字原稿を書くのがカッコイイなんて思ったりしたものだ。
そのコダワリが完全に無くなった。
腕時計なんかも同じである。昔はブランド物の少し高価な
ものをして自己満足していたが、現在は講義中にすばやく
残り時間が見える、シンプルな文字盤だけのものがいい。
余計な機能が邪魔だ。装飾的でないものが気持ちいいのだ。

夕方、小学校時代の恩師からお電話をいただいた。
93歳になられたという。「お元気そうですね」と先生が言う。
いやいや先生こそでしょう!お歳暮がとどいたということでの
電話である。6年ほどまえまでは千葉にお住まいだったので
クラス会を開いていた。
現在は腰の具合が悪く、歩行が困難なので、介護つきのホーム
にお住まいである。

大垣女子短期大学の教授
篠田ひでお氏より電話がきた。
東京から大垣に単身赴任してがんばっているマンガ家だ。
定員割れした短大をマンガ・コースで甦らせた立役者である。
ぼくは、手塚治虫文化賞の選考委員をやっているときに、彼から
ウチの学校へ来てくれと言われ、初めて教壇に立った。
彼の作り上げた教師陣と教育法がなかなか良く、プロ活動をする
女生徒が何人も出ている。遠方の他県から寄宿している生徒も
居るくらい評判のようだ。
今回の拙著について、岐阜市での短大イベントの際に、宣伝のトーク
ショーでもやれるか検討してみると言ってくれた。