長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

宇都宮の専門学校へ

1年生合併授業は1限がアニメ映像史。
DVDで老人と海を鑑賞する。
ロシアのアレクサンドル・ペトロフが、一人で、それも
ガラス上に油絵の具を使用し指先で描いた動画!である。
絵の具が乾かないのを利用し、その絵を少しずつ変化させ
それをコンピュータ制御でデータ収録した作品だ。
つまり、原動画は残らない!
この独創的で芸術的な職人技は並みのものではない。
映像の『ヘミングウエイ・レポート』も見てもらった。
2限目は、コマ割りと画面構図で、どう読者を画面の中へ
誘い込むのかを、課題のドラマ展開例に合わせて描いてみる。
最初の部分で、そのドラマの場面背景が、内部へ内部へと変化
しつつ、主人公が多くのキャラクターと出会うまでのメリハリ。
その他、地方の田舎から、大都会へ旅する人物の捉え方を、
舞台背景を中心にして見せる。サイレントでコマ割りして見せる。
3限目は、音の<遠近感>などを例に、現代の生活での新しい音
の発見をうながす。
現実音ではない<音喩>についても。
ガーン!!
という飛雄馬の感動ぶりが、ギャグ的に使用された時代も
すでに古く感じる生徒たちの年代。彼らは、どんな音喩を
発見したのか?それを創作する工夫をしているのかを問う。
創世ホール通信」130号が到着。
紀田順一郎講演会<幻想書林に分け入って>は、盛況の内に終了したとのこと。
プロデュースした小西昌幸さんと紀田さんの間で、開催までにFAXやメール
が20通も交わされたという。資料等への検証も細心の注意をはらっての講演
だったことが感じられる。
徳島県外からの聴講者が多い点では、同人誌「宇宙塵」の柴野拓美さん
のときに匹敵したようだ。
もちろん北島町のの住民も熱い視線で迎えていたであろう。
12月11日には旭堂南湖寄席4.彼のSF講談を聴いてみたい。
乱歩の『魔術師』や『滑稽講談・荒大名の茶の湯』もある。