2005-01-27 ポピュラーな少女マンガ『星空のかなたに』もそうだが、 あすなひろしの、哀しみの表現は、常に用心深く抑制され、 読者の想像力に託されたかたちで描かれているのだ。作品集・6の解説エッセイで笹生さんが、当時の「かわいそうな ○○○ちゃんの悲しいマンガ」とは全く別物〜と書かれている 通りである。 画面から隠された哀しみの真実を読み解き、心にイメージすることこそが あすな作品の意味と真実を知ることにつながるのだ。こうした作品を描ける人・読める人が存在しなくなったとき 日本の憲法が改正されるのではないだろうか…そんなことを 思った。