長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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ポピュラーな少女マンガ『星空のかなたに』もそうだが、

あすなひろしの、哀しみの表現は、常に用心深く抑制され、
読者の想像力に託されたかたちで描かれているのだ。

作品集・6の解説エッセイで笹生さんが、当時の「かわいそうな
○○○ちゃんの悲しいマンガ」とは全く別物〜と書かれている
通りである。
画面から隠された哀しみの真実を読み解き、心にイメージすることこそが
あすな作品の意味と真実を知ることにつながるのだ。

こうした作品を描ける人・読める人が存在しなくなったとき
日本の憲法が改正されるのではないだろうか…そんなことを
思った。