長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

『南の島に雪が降る』を

読んでいたわけですが、この作品の後半で
パラシュートで作られた雪景色の舞台を
栄養失調でまさに死に至ろうとする兵士に
見せるところがあります。
彼は紙吹雪の紙片を指先で、何度もこすりながら
死んでいく…。
東北出身の純真な青年兵士たちがこのとき見た
一生で一番美しい雪景色に、<真の>
ヴァーチャルリアリティがあった!と、そんなことを
感じていた直後のことでしたので。
トシですかねぇ、ぼくも。やだやだ。