長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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『やぶにらみの暴君』のグリモー

DVDで短編集が出ていたので購入して見た。
彼と彼の編集室が実写で見られ、そこに
キャラがからんで、会話を交わしつつ
作品を見ていくという、しゃれた構成に
なっている。
物語を整えるのではなく、あくまで<動き>を
描くことから、想像力を拡大していく作品だ。
いまでは<アートアニメーション>と呼ばれて
いるようだが、本来の「動画」「漫画映画」
精神が実に楽しい。
スチームボーイ』もこうした世界観の中で
活躍してくれたら、もっと面白かったと
思う。
24億かけて、10億の興行収益。あとは
海外やビデオ・DVDや、後の再公開やら
などなどで、なんとか黒字?という、事業の
イメージばっかりがスクリーンから、これでもか
これでもか〜とあふれ出るアニメって、
どこか自由な創造性が失われていて
痛々しい。