１７日の高野山大学・土曜講義のため
講義録を書いている。
『ブラックジャックによろしく』も取り上げようと思い、
３〜４巻のダウン症の未熟児双子の話を再々読。
このテーマに関連して＜受精卵診断＞の問題について
少し書いた。
今朝の「朝日新聞」を見ると、「夫婦２１組が受精卵診断へ」
とあった。１７組は習慣性流産を防ぐ目的。あとは筋萎縮性
ジストロフィーなどの遺伝性の病気を避けるためであるという。
『無痛文明論』の森岡正博は、生誕前の遺伝子操作が拡大して
いくと、人間は家畜の選別のように生まれてくることになると
指摘している。
そうした人間の文明とは？というのが、彼の中で大きな命題と
してうごめいている。
養老孟司との対論なども、一応読んでおかねばならない。
そういえば、夏目房之介さんと養老氏との対論を含んだ本が
清流出版から出たようだ。
養老氏にはマンガ学会の総会で講演していただいた。
彼の論文を核にマンガ学会理事たちの諸々テーマで本を出したい
という版元もある。
しかし、養老氏のブームで、マンガを読む時間もなく、先送り
されている。
