長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

到着図書。そして映画へ

●『虐殺器官』(伊藤計劃
『SARU』(上)五十嵐大介
『BATMAN THE KILLING JOKE』(アラン・ムーア他)
の三冊。
★宇都宮のシネコンにてハート・ロッカーを見た。
カッコいい!とか、コワイ〜!とか、ビックリした〜、といった
映画感想では語れない「何か」が、あった。
アメリカ政府は、多くのアメリカ男性を、悲惨で何の価値もない
作業に駆り出していることに対する女性たちの哀しさや、怒りを感じた。
アメリカが世界不況をつくり出した精神的背景には、
こうしたことをヴェトナム戦争以来ずっと継続して
きたことがある。これと無関係ではないと思う。
間違いない。
★一番、印象に残ったのは、ラスト寸前、キッチンで
奥さんが、「これ切って…」とか旦那に云うシーンだった。
ずっと、いつ女性が出るんだろう??と待っても
いたからだ。
女性監督によるヒ−ロー・キャラの男ッぽい映画ではないだろう。
兵士たちの行動は、普通の女性にとって「唾棄すべき」
行為のはずだ。監督もそのことが言いたかったのでは
ないだろうか?