長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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洋輔トリオ『キアズマ』を聴く!!!!

nagatani2007-02-13

●専門学校の今期最終授業。
イラスト・コースと
小説シナリオ・コースだ。
両方ともに、課題作品を預かる。
●アマゾンからCD。
山下洋輔トリオ・キアズマ』
1975年ドイツでのライブ録音。
ぼくが一緒に行ったのが72年。
だからトリオの絶頂期のものだ。
文字通り火の玉と化した3人が、強烈なサウンド
炸裂させている。バラードなど無しだ。
●最初の『ダブル・ヘリックス』では、森山威男
素晴らしいバスドラが聴ける。
彼は、エキサイトして両手を使って激しく叩くのは
モチロンだが、「その時、バスドラが正確に強く
踏めるかが、むずかしい!」と、言っていた。
これを、ごまかしているドラマーが多いのに
案外ぼくらは気が付かない。威さんのバスドラはその点で
すごい!厚生年金地下ホールで叩いたとき、上階の
メインホールの床がビリビリと響き、オーケストラ演奏が
コマってしまったという〜これは新聞報道されたほどである。
●ぼくは、そのコンサートはモチロン、72年のドナウエッシンゲンでの
ソロの凄さも体験した。ラジオで全国放送なので「アンコールは無し」と
予め告げられていたのに、拍手は鳴り止まず、司会のベーレントがさらに
断ってても止まず、アンコール演奏になってしまった。
一生忘れられない!威さんも、一生でこれ以上のソロはやったことが
無い〜と言う感じで、舞台上へ駆け上がって声を掛けても、完全に
「イッて」しまっている感じだった。
★今日聴いたCDも、その時を彷彿させるドラミングだった。
モチロン坂田明の情熱のほとばしり方も尋常ではない。
そうした演奏を引っ張って、すさまじいスピードで疾走する洋輔さんである
もし、山下ジャズを聴いたことの無いロックファン諸兄が、この日記を
お読みになったら、是非とも試しに聴いていただきたい。
70年代、こういうジャズが有った〜ということを、どう思う、どう感じたか
聞いてみたい。