長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

竹内さんは、伊藤剛さんの「キャラ」「キャラ

クター」の概念が分りにくいと書いている。
<いま議論をわかりやすくするために、人物の絵
そのもの(表情、顔の造作、衣装、身振りの綜合)
からかもし出される属性=いまこれを仮に(共時
キャラ)と呼んでおこう。
 もう一つは時間経過を伴ったストーリー展開の
なかであらわとなる人間の属性=こっちは仮に
(通時キャラ)と呼んでおく。〜とし、この2つ
は食い違う場合が多々ある。〜と、その例を挙げて
おられる。手塚作品の『地底国の怪人』の耳男の
解釈についても、伊藤さんの論には矛盾がみられる
とも。この点については、他の研究者からも、いろ
いろな問いかけが、今後あるだろう。
 そうした経過もふまえて、いずれ再論していただ
きたいものだ。