清水昶さんの「俳句航海日誌」掲示板にも書いた
のだが、彼が講師をやっている共立女子大学の
文芸創作の講座で、太宰治を知っている生徒が
丸で居なかったので、頭を抱えた…、日本の国語
教育はどうなっているんだ??という悩みと怒りに
ついて、ちょっと考えることがあった。
それは、その貧弱な中高校のダメさ加減は、専門学校で
さんざん体験しているので、ぼくは400字の書き方から
教えているということ。
ネームを編集者に読んでもらえるように、ひらがなの
書き方まで指導しているのだ!!太宰問題での悩みなんか
贅沢だという現実が、存在しているのだ。
そんなときに、伊藤剛さんのブログで紹介されていた
サンデーGX連載だった『ひかりのまち』(浅野いにお)を
読んでいた。
これって、ひょっとしたら、現代の太宰治的な作品なのでは
ないか???なんてことをヒョイと思ったのである。
自殺願望の太宰、自殺見届け屋を登場させた浅野いにお、
案外二人は近いところで並び立っているのではないか。
皮肉っぽい感情、笑い表現への関心、道化ている哀しさ、
などなど、どことなく似ているような気がしてならない。
現代の若者たちが、太宰を知らないということは
教養の欠如もあるだろうが、すでに太宰は要らない
とこまで来てしまったのではないだろうか?と考えて
みたくなったのだ。
「浅野でも読んでみろよ〜どう思うおまえたち?」って
教師が言ってもいいのではないかって…。こんな雑な
ことを書くと、又マジメな文学研究者や読者諸兄から
そんなマンガをちょっと読んだくらいで、長谷とも
あろう者が、すぐデタラメを言ってはいけない〜とクギを
刺されるやも知れぬ。
いや、ぼくはもともと軽薄でウッカリ者です。どなたか
この辺のマチガイについて、コンコンと意見をしていただけたら
勉強になるかな〜と思って、恥を露出してみた次第です。