『リトル・フォレスト』(五十嵐大介)を
読むと、さらにその思いを深くする。
平凡な小さい森の自然に溶け込んだ生活が
丁寧に精緻に描かれ、五十嵐がそうした今風
に言えばスローフードとネイチャー・ライフ
を愛しているのが、読者に暖かく伝わって来る。
この生き方があって『魔女』が描けているの
であろう。マチガイない。
マンガ・コースの若者たちは、粗雑な日常の
まま、スゴイ作品を描いてみようと思っている。
自分の若いときもそうだった。
だから、今の若者も同じでいいじゃないか、
という<理解の示し方>では甘いのではないか。