助教授Ｋ氏より来信があった。

懐かしマンガなどのファンの同氏は自分の専門である
商学とマーケティング理論を生かしたマンガ産業方面の
研究を始めたいとのことである。
　マンガとはいえ、ぼくの専門外である。中野晴行さんや
夏目さんが取り組んで、やっとこちら方面の扉が開いた
ような状況である。日本マンガの海外出版も当然これから
大きな課題になるだろう。
　日本のメジャー・マンガ版元は、旧来の出版商法で充分
金儲けができた期間が長いので、こうした方向の理論や
研究が組織的にやられてきたとは思えない。
　マンガ研究家としてのマンガ・マーケティングとは
一体どのようなものであるのか？といった課題から研究
を始めねばならないのではないだろうか。