長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

長谷邦夫はてなダイアリーのバックアップです。今のところ更新は無い予定です。

帰宅したら、クロネコ・メール便でbk1から

『白蛇教異端審問』と『光源』が到着していた。
早いものだ。田舎に住むものにはベンリで助かる。
〜『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』を読んだ読者は、
レクターの生き方が奇妙に時代と一致していることに
気付くだろう。
レッドドラゴン』が1981年、『羊たちの沈黙』が
1988年、『ハンニバル』が1999年、二十年の
長きにわたって、トマス・ハリスは食人鬼ハンニバル・レクター
博士を書いてきた。
レクターが、ただの凶悪犯罪者から名精神科医学者へ、
そして、美食家の快楽主義者でありながら、騎士道精神を
発揮する当世風ルパンへと変貌しているのも、小説が
社会の変化を先取りする優れたメディアであることを
思えば至極当然のことかもしれない。
むしろ、レクターが時代の流れを変えたのだとしら、
これほど愉快なことはない。〜
(「終わりなき夜に生まれつく」