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『不良少年のSF映画史』(4回目)・長谷邦夫

 ぼくはゲラゲラ笑いながらも、その朝たべたラーメンを吐いて
しまったほどである。いささかきたない話しになってしまったの
で、当時のシネ旬が行ったSFヒロインの人気投票ベスト・テン
を書き記す。

 第一位・レーア姫
 第二位・バイオニック・ジェミー
 第三位・ワンダー・ウーマン
 第四位・バーバレラ
 第五位・デジャー・ソリス
 第六位・火田七瀬
 第七位・エメラルダス
 第八位・アテナ
 第九位・コメットさん
 第十位・トーラ

 以上である。ぼくがニュープリントで見られたのは、第三位までの
もので、他は全く記憶にない。トーラはペリー・ローダン・シリーズ
のヒロイン。アテナはTVドラマ『ギャラクティカ』のヒロインとい
うことは分る。しかし火田七瀬とは何者であろうか。コメットさんは
?さんとつく以上は日本のSF映画かTVシリーズであろう。
あるいはアニメかも知れない。

 話しを『スター・ウォーズ』に戻すと、飯田氏は、
「要するにトリックの勝利である。であるから、此の映画の功績はS
FXを担当したダン・オバノンとそのスタッフに帰するものと言ふべ
きであらう。」
 などとド素人のようなことを書いている。オナニーのやりすぎだった
のではないか。末尾の興行価値欄には、
「興行価値絶大。此の映画には恋アリ、怪奇アリ、戦慄アリ、メカ・デ
ザインあり、ニュー・ファッションあり、しかも子供が見ても良く、」
あ〜、筆写するもバカバカしい。なぜオナニーありと書けないのか。
「帝国の悪の象徴・暗黒卿の命令に従い、機動戦士エバンゲリオンたち
は、のらくろ猛犬連隊から逃れたレーア姫を探して、デス・スターの内
部に散った。姫たちは巨大な生ゴミのプールの中を進む。」

 この場面の濡れたレーアを眺めながら、最前列の席でこっそりオナニ
ーをすることに、異常なスリルと快感があった。思えば黄金飯店街のク
ーニャンとのニャンニャンより快美感があったといっていい。
 ただし、この映画はカット割が細かく、たちまち画面が変わり、怪物
の顔などがクローズ・アップしたりして萎える。それでは具合が悪いの
で手コキ速度・握り強度の微調整が困難をきわめる。
 当然、二度三度見に行ってそのタイミングを憶えた上で、射精するの
である。<続く>