長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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専門学校は休みに入っているので映画を見に出掛けた。

たけし主演の『血と骨』を1時から観る。
すでに小説は読んでいたので、驚かされはしなかったが、
これほどまで、人間に対する不信を描いた日本映画は無かった
のではないか。
愛しているはずの女でさえ、暴力的にしか犯さない男。
その凄まじい激情と孤独は、一体どこからきているのか。
それは明かされぬまま、ひたすら男の暴力が描かれる。
凶暴な心の異形ととでもいうのか。
監督崔洋一の演出は、女達との関係が見事である。
その分、男たちとの関係が、少し弱いというか、俳優で
印象に残るものが無いように感じた。