2004-12-10 専門学校は休みに入っているので映画を見に出掛けた。 たけし主演の『血と骨』を1時から観る。 すでに小説は読んでいたので、驚かされはしなかったが、 これほどまで、人間に対する不信を描いた日本映画は無かった のではないか。 愛しているはずの女でさえ、暴力的にしか犯さない男。 その凄まじい激情と孤独は、一体どこからきているのか。 それは明かされぬまま、ひたすら男の暴力が描かれる。 凶暴な心の異形ととでもいうのか。 監督崔洋一の演出は、女達との関係が見事である。 その分、男たちとの関係が、少し弱いというか、俳優で 印象に残るものが無いように感じた。