長谷邦夫はてなダイアリー・アーカイブ

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武居俊樹さん

*「週刊少年サンデー」のデカ鼻タケイ記者!
 60年代後半から70年代の少年ギャグ漫画シーンを知る読者だったら
彼の名前はきっと記憶しているはずだ。当時、ギャグの神様と自らも
称した赤塚不二夫の担当記者は70名にものぼっていたが、そのトップと
言っていい存在が武居さんだった。

週の半分はフジオプロダクションに詰めているに近い状況で、
赤塚の自宅に泊まり、朝起きると編集部に電話し「タイムレコーダー
9時出勤、よろしく!」などとやっていたものだ。
赤塚ナンセンスの極致と言われた『レッツラ ゴン』の
重要登場人物で、作品内では、赤塚を常に脅かし、応接セットの
ソファーをカッターで切ったり、傍若無人の振る舞いで、読者に
ショックを与え続けた。

この作品の多くのテーマはやセリフは、彼の口からあふれ出て
きたものである。絶妙なフリートーキングだった。
編集者が表面に出過ぎるな、黒子であれ〜と言われていた時代、
赤塚ギャグのために、自分の地位・居場所を賭けて、作品に
登場していたのだ。事実、彼はこのあと「少女コミック」へと
配置替えとなる。

今日、この武居さんと久しぶりに会うのである。
何十年ぶりのことであろうか。